
概要
柱島(はしらじま)は、瀬戸内海西部・安芸灘の南西に浮かぶ柱島群島の本島で、行政上は山口県岩国市に属します。面積約3.12平方キロメートルの島で、周囲を倉橋島・江田島・屋代島・忽那諸島に囲まれた海域の中央に位置し、いわば内海の交差点のような場所にあります。漁業と柑橘・野菜づくりが暮らしを支え、静かな島時間と戦艦にまつわる歴史が同居する、知る人ぞ知る離島です。
見どころ
- ●13の末社を境内に祀る賀茂神社と、神々の島という島名の由来
- ●戦艦陸奥の爆沈犠牲者を悼む慰霊碑と柱島泊地の歴史
- ●倉橋島・江田島・忽那諸島に囲まれた瀬戸内の多島美
- ●漁業と柑橘・野菜づくりが息づく静かな島の暮らし
歴史・背景
島名は「多くの神様が祀られる島で、神様を『柱』と数える」ことに由来すると伝わります。今も島に鎮座する賀茂神社の境内には須賀社・貴船社・稲荷社・住吉社・春日社など13の末社が祀られ、かつてはさらに多くの神々が信仰されていたと考えられています。近代には島の周辺海域が旧日本海軍連合艦隊の停泊地「柱島泊地」となり、陸奥・長門・扶桑・山城・日向・伊勢といった戦艦が錨を下ろしました。昭和18年(1943年)には近海で戦艦陸奥が爆沈し、その犠牲者を悼む慰霊碑が島に建てられています。
アクセス
北緯34.02度、東経132.41度付近に位置し、岩国市の港から高速船で結ばれています。運航は月曜から土曜が中心とされるため、往復の便数と最終便の時刻は事前に確認しておくと安心です。島内は徒歩や自転車での移動が基本になります。最新のダイヤや欠航の可能性は公式情報で確認を。
ベストシーズン
穏やかな海が広がる春から初夏、そして柑橘が実る秋がとくに心地よい季節です。瀬戸内らしい多島美を眺めるなら空気の澄んだ晴天日がおすすめ。夏は海の景色が映えますが日差し対策を、冬は海上風が強まることがあるため防寒と船の運航状況の確認を。
地図
34.0200, 132.4119 · Wikidata
モデルコース
- 1岩国市の港から高速船に乗り、多島海の景色を眺めながら柱島へ渡る
- 2賀茂神社に参拝し、境内に並ぶ末社と島名の由来に触れる
- 3海沿いの集落を歩き、戦艦陸奥の慰霊碑で往時に思いを馳せる
- 4港周辺で瀬戸内の海を眺め、帰りの便までのんびり過ごす
豆知識
💡 連合艦隊総司令官・山本五十六も柱島に上陸したと伝えられ、当時は軍と島民の交流もあったようです。柱島と周辺の島々に挟まれた「柱島水道」は暗岩が点在する船舶交通の難所として知られ、内海航路の要衝であったことがうかがえます。
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