概要
不動院岩屋堂は、鳥取県八頭郡若桜町にある修験道ゆかりの寺院建築で、国の重要文化財に指定されています。八東川の支流・吉川川沿いにそびえる天然の岩窟へ、はめ込むように建てられた懸造の御堂は、断崖と一体化したような迫力ある姿が見どころ。三徳山三仏寺の投入堂などとともに「日本三大投入堂」のひとつに数えられる名建築です。
見どころ
- ●天然の岩窟にはめ込むように建てられた懸造の御堂
- ●「日本三大投入堂」のひとつに数えられる名建築
- ●空海33歳作と伝わる黒皮不動明王を本尊とする信仰の場
- ●入母屋造・切妻造と栩葺が生む独特の屋根と外観
歴史・背景
岩屋堂は西暦806年ごろに起源をもつと伝えられ、長い信仰の歴史を刻んできました。高さ約13メートル、間口約7メートル、奥行約10メートルの天然の岩窟に建物をはめ込み、床下を長い柱で支える懸造の技法で組み上げられています。前面は入母屋造、背面は切妻造とし、屋根には栩葺を用いるなど、山岳信仰の場にふさわしい独特の意匠が随所に見られます。本尊は空海33歳の作と伝わる黒皮不動明王で、目黒不動・目赤不動とともに「日本三大不動明王」のひとつともいわれます。
アクセス
所在地は鳥取県八頭郡若桜町(北緯約35.30度・東経約134.43度付近)。八東川の支流である吉川川に沿った山あいに位置します。山間部へ向かうため車での訪問が便利で、公共交通機関を使う場合は最寄り駅やバスの経路を事前に調べておくと安心です。参拝可能な時間や堂内の公開状況は変わることがあるため、訪問前に公式情報で確認をおすすめします。
ベストシーズン
渓流沿いの緑に包まれる新緑の季節や、山肌が色づく紅葉の秋は、懸造の御堂と自然が調和する景観がとりわけ見事です。山あいで足元が滑りやすいこともあるため、歩きやすい靴と天候への備えをしておくと安心して参拝できます。
地図
35.3004, 134.4304 · Wikidata
モデルコース
- 1若桜町の吉川川沿いの参道から岩屋堂へ向かう
- 2岩窟に組み込まれた懸造の御堂を正面から見上げる
- 3花燈窓や擬宝珠高欄など細部の意匠を観察する
- 4本尊・黒皮不動明王ゆかりの信仰の歴史に思いをはせる
豆知識
💡 花燈窓や擬宝珠高欄といった細部の意匠にも、山岳の霊地に建つ修験道寺院ならではの趣が宿ります。三徳山三仏寺の投入堂、大分・龍岩寺奥院礼堂と並ぶ「日本三大投入堂」の一つとして、また県民の建物100選にも選ばれた名建築として、多くの人に親しまれています。
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