概要
麟祥院(りんしょういん)は、東京都文京区湯島にある臨済宗妙心寺派の寺院です。山号を天沢山(てんたくさん)と称し、三代将軍徳川家光の乳母として権勢をふるった春日局の菩提寺として知られています。かつて周囲をカラタチの生垣で囲っていたことから「からたち寺」の異名でも親しまれ、江戸の歴史が息づく由緒ある禅寺です。
見どころ
- ●徳川家光の乳母・春日局の菩提寺という重厚な歴史
- ●「妙心寺派江戸四箇寺」に数えられる臨済宗の格式
- ●寺名の由来「からたち寺」を物語るカラタチの生垣
- ●1624年創建、山号・天沢山を掲げる由緒ある禅刹
歴史・背景
創建は1624年(寛永元年)。臨済宗妙心寺派に属し、「妙心寺派江戸四箇寺」の一つに数えられる格式ある寺院です。開基は、大奥の礎を築いた春日局。江戸城で絶大な影響力を持った彼女の菩提を弔う寺として建立されました。なお、京都の妙心寺塔頭にも同名の麟祥院があり、こちらも1634年(寛永11年)に家光が春日局のために建てたもので、江戸と京都の二つの麟祥院が春日局ゆかりの寺として今に伝わっています。
アクセス
文京区湯島、湯島聖堂や神田明神にほど近い、学問と歴史の薫る界隈に位置します。地下鉄の最寄り駅から徒歩で向かうことができ、御茶ノ水・本郷方面の散策とあわせて訪ねやすい立地です。周辺は坂の多い文教地区ですので、詳しい経路は公式情報で確認するとよいでしょう。
ベストシーズン
寺号の由来ともなったカラタチは、春に白い花を咲かせ、秋には黄色い実を結びます。落ち着いた境内は四季を通じて訪れやすく、とりわけ新緑や紅葉の頃は、江戸以来の歴史に思いを馳せながらの参拝にふさわしい季節です。
地図
35.7081, 139.7648 · Wikidata
モデルコース
- 1御茶ノ水・湯島の学問の街を歩いて麟祥院へ
- 2春日局の菩提寺として参拝し、その生涯に思いを馳せる
- 3「からたち寺」の名の由来やカラタチの生垣を眺める
- 4湯島聖堂や神田明神など周辺の史跡もあわせて巡る
豆知識
💡 「からたち寺」の名は、鋭い棘を持つカラタチの生垣がぐるりと境内を囲っていたことに由来します。春日局という一人の女性が、将軍の乳母から大奥を統べる存在へと上りつめた——その生涯を偲びながら墓前に立てば、華やかな江戸城の裏側にあった人間ドラマが、静かに立ちのぼってくるようです。
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