概要
隠岐国分寺(おきこくぶんじ)は、島根県隠岐郡隠岐の島町池田にある東寺真言宗の寺院です。山号は禅尾山、本尊は釈迦如来。奈良時代に聖武天皇の詔で全国に建てられた国分寺のうち、隠岐国国分僧寺の系譜を受け継ぐ寺で、境内は国の史跡に指定されています。島流しの地としても知られる隠岐にあって、古代律令国家の名残と、今も続く独自の祭礼を伝える、歴史の重みを感じられる場所です。
見どころ
- ●聖武天皇の詔による古代国分寺の系譜を継ぐ寺院
- ●国の史跡に指定された奈良時代の寺院遺構
- ●国の重要無形民俗文化財・蓮華会舞(4月21日)
- ●東寺真言宗・本尊釈迦如来を伝える禅尾山の法灯
歴史・背景
隠岐国分寺は、奈良時代に聖武天皇の詔によって日本各地に建立された国分寺の一つ、隠岐国分僧寺の後継寺院にあたります。現在の境内には奈良時代の寺院の遺構が重なり、その基壇などが1934年に国の史跡に指定され、2018年には保護範囲が拡張されました。宗派は東寺真言宗、本尊は釈迦如来。古代寺院跡としての隠岐国分寺跡や、島根県指定史跡である隠岐国分尼寺跡とあわせて、隠岐の古代史を物語る重要な遺跡群を形成しています。
アクセス
島根県隠岐郡隠岐の島町池田、北緯36.22度・東経133.31度付近に位置します。隠岐諸島の島後(どうご)にあり、本土からは境港や七類港からのフェリー・高速船、または出雲空港などからの空路で島に渡ります。島内では路線バスやレンタカー、タクシーでの移動が中心となります。運航ダイヤや拝観時間は変動するため、公式情報で最新の状況を確認してから計画を立てるのがおすすめです。
ベストシーズン
最大の見どころは、毎年4月21日に奉納される蓮華会舞(れんげえまい)です。仮面と装束をまとった舞は平安時代の起源をうかがわせ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。この日を狙って訪れると、離島に息づく古雅な芸能を目の当たりにできます。史跡境内の散策自体は、新緑や紅葉の季節も心地よく歩けます。
地図
36.2244, 133.3074 · Wikidata
モデルコース
- 1境港または七類港からフェリーで隠岐・島後へ渡る
- 2隠岐の島町池田の隠岐国分寺に参拝し境内の史跡を巡る
- 3隠岐国分寺跡・国分尼寺跡もあわせて古代史をたどる
- 44月21日なら蓮華会舞を鑑賞して離島の芸能を体感
豆知識
💡 隠岐国分寺の蓮華会舞は、面をつけて舞う地方の舞楽(ぶがく)で、平安時代にさかのぼる古風な芸能とされています。国分寺という古代律令制の産物が、単なる遺跡としてではなく、生きた祭礼とともに現代まで伝えられている点に、離島・隠岐ならではの文化の厚みがうかがえます。
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