概要
芹川ダムは、大分県の竹田市と大分市にまたがり、一級河川・大分川水系の芹川に築かれた高さ52.2メートルの重力式コンクリートダムです。大分県が管理する県営ダムで、下流の治水とかんがい、そして水力発電を目的に建設されました。ダム湖は「芹川貯水池」と呼ばれ、山あいに静かな水面を広げています。観光地として大きく整備された場所ではありませんが、堤体やダム湖の落ち着いた眺めは、車で山間を走る道すがらに立ち寄る価値があります。
見どころ
- ●高さ52.2メートルの重力式コンクリートダムの堂々とした堤体
- ●山あいに静かな水面を広げるダム湖「芹川貯水池」
- ●治水・かんがい・発電を担ってきた多目的ダムとしての役割
- ●大分県初の補助多目的ダムという歴史的な位置づけ
歴史・背景
芹川ダムは1952年から建設が進められ、1950年代に完成しました。国庫の補助を受けて造られた、大分県で初めての補助多目的ダムであり、七瀬川のななせダム(旧称・大分川ダム)が完成するまでは、大分川水系で最大かつ唯一の多目的ダムでした。治水・かんがい・発電を一手に担ってきた地域のインフラの要です。なお2009年には、渇水と発電量の低下を理由に発電が一時停止されたことがあると伝えられています。
アクセス
大分県の内陸部、竹田市と大分市の境あたりの山間にあり、緯度およそ33.14度・経度およそ131.44度に位置します。公共交通の便は限られるため、大分市街地や竹田方面からの自動車での訪問が現実的です。山道を含むため、道路状況や見学の可否は事前に公式情報で確認することをおすすめします。
ベストシーズン
新緑がまぶしい春から初夏、そして湖面と山肌が色づく秋が、ダム湖のたたずまいをもっとも美しく見せてくれます。夏は山あいらしい涼を感じられ、冬は空気が澄んで堤体の輪郭がくっきりと浮かびます。訪れる時間帯によって水面の表情が変わるので、午前の光の中で眺めるのもおすすめです。
地図
33.1397, 131.4411 · Wikidata
モデルコース
- 1大分市街地または竹田方面から車で山間の道をたどる
- 2堤体まわりでダムの規模と構造を眺める
- 3ダム湖「芹川貯水池」の静かな水面と周囲の山を楽しむ
- 4周辺の道の駅や竹田・大分市街の見どころへ足をのばす
豆知識
💡 芹川ダムがつくる人造湖「芹川貯水池」には特別な通称が付けられておらず、そのまま地名で呼ばれています。ダムは飾らない実務的な水利施設ですが、大分県のダム史においては最初の補助多目的ダムという節目の一基であり、地域の水を長く支えてきた存在です。
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