
概要
九尾ダム(つづらおダム)は、奈良県吉野郡天川村を流れる一級河川・新宮川水系天の川に築かれた発電用のダムです。高さ26.5メートル、堤頂長98.2メートルの重力式コンクリートダムで、関西電力が管理し、下流の和田発電所へ水を送って最大2,100キロワットの電力を生み出しています。1936年に着工した歴史あるダムで、深い山あいの渓谷に静かにたたずむ姿は、電源開発の歩みを今に伝えます。
見どころ
- ●天の川に築かれた高さ26.5メートルの重力式コンクリートダム
- ●1936年着工という昭和初期の電源開発の歴史
- ●最大2,100キロワットを生む和田発電所への送水
- ●紀伊山地の深い渓谷に静かにたたずむ景観
歴史・背景
九尾ダムの建設は1936年に始まり、翌1937年に完成したと伝えられます。天の川は上流部で熊野川とも呼ばれる新宮川水系の一部で、この豊かな水を利用して関西電力の水力発電が行われてきました。堤高26.5メートル・堤頂長98.2メートルという規模は、山間の中規模重力式ダムとしての性格を物語ります。昭和初期の電源開発の遺産として、長く役割を果たし続けています。
アクセス
ダムは奈良県吉野郡天川村、北緯34.21度・東経135.84度付近の山深い渓谷に位置します。周辺は紀伊山地の急峻な地形で、公共交通の便は限られるため、車でのアクセスが基本になります。山道は狭くカーブが多いので運転には注意が必要です。見学の可否や立ち入りの範囲、最新の道路状況は公式情報で確認を。
ベストシーズン
新緑がまぶしい初夏と、周囲の山々が色づく秋が特に美しい季節です。天川村一帯は水と森の景観に恵まれ、澄んだ空気の中でダム湖と渓谷の眺めを楽しめます。冬季は積雪や路面凍結の恐れがあるため、訪問時期は天候をよく確かめて計画するのがおすすめです。
地図
34.2131, 135.8350 · Wikidata
モデルコース
- 1車で天川村の山道を進み九尾ダム周辺へ
- 2渓谷とダム湖の眺めを安全な場所から見学
- 3天川村の清流と森の自然を散策して楽しむ
- 4村内の名所や温泉とあわせて山あいの一日旅に
豆知識
💡 九尾ダムが送水する和田発電所の最大出力は2,100キロワットで、山あいの水量を活かした中小規模の水力発電として、地域の電力を長く支えてきました。堤高26.5メートルの重力式コンクリートダムという構造は、自らの重さで水圧を支える古典的な方式です。
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