概要
早川(はやかわ)は、神奈川県足柄下郡箱根町から小田原市へと流れ、相模湾へ注ぐ二級水系・早川の本流です。芦ノ湖北端の湖尻水門付近を起点とし、箱根火山のカルデラ内である仙石原の雨水や温泉の湯を集めながら谷を下り、箱根温泉郷の町並みのかたわらを流れて小田原漁港のそばで海へと注ぎます。名の通り勢いよく流れる川で、夏には中流域のアユ釣り、初夏の蛍、旧東海道の風景と、四季折々の箱根らしい表情を見せてくれる、旅の道連れのような川です。
見どころ
- ●箱根火山のカルデラを下り相模湾へ注ぐ、勢いのある清流
- ●夏の中流域を彩るアユ釣り
- ●6月ごろ箱根湯本駅近くで観賞できる蛍
- ●川に寄り添って続く旧東海道の風景
歴史・背景
早川に沿っては旧東海道が通り、小田原の板橋から箱根・宮ノ下へと坂道が続いてきました。街道の旅人たちはこの川の流れを見ながら箱根路を上り下りしたのです。なお芦ノ湖は早川の水源ではなく、湖の水は深良水門から1676年に完成した深良用水を通じて静岡県側へ導かれてきました。川沿いには出力2,900kWの早川水力発電所も設けられ、豊かな水量が古くから人々の暮らしと結びついてきた歴史がうかがえます。
アクセス
起点の芦ノ湖側は箱根町、河口側は小田原市にあたります(河口はおおむね北緯35.24度、東経139.15度付近)。箱根登山鉄道の箱根湯本駅周辺では川面を間近に望め、旧東海道もこの川に寄り添って続きます。小田原駅や箱根方面からの交通と組み合わせやすく、箱根観光の道中で自然に出会える川です。遊歩道や釣り・蛍観賞の可否など詳細は公式情報で確認してください。
ベストシーズン
夏は中流域でアユ釣りが盛んに行われ、清流ならではの季節の楽しみが味わえます。毎年6月ごろには箱根湯本駅近くの早川沿いで蛍を観賞できることでも知られ、初夏の風物詩となっています。紅葉の季節には渓谷の彩りも美しく、四季を通じて訪れる価値があります。釣りや蛍観賞のルールは公式情報で確認を。
地図
35.2407, 139.1513 · Wikidata
モデルコース
- 1箱根湯本駅で下車し、駅近くの早川の流れを眺める
- 2旧東海道沿いに川べりを歩き、渓谷の景色を楽しむ
- 3季節に応じてアユ釣りや蛍観賞のスポットを訪ねる
- 4小田原方面へ下り、河口近くの小田原漁港へ足をのばす
豆知識
💡 早川の最大の支流は須雲川(すくもがわ)で、別の支流である蛇骨川には千条の滝(ちすじのたき)がかかります。芦ノ湖の水が早川ではなく静岡側へ流れるという「水の分かれ」は、江戸時代の用水土木・深良用水がもたらした人の手による自然の書き換えでもあります。
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