概要
興徳寺(こうとくじ)は、石川県金沢市寺町にある日蓮宗の寺院で、山号を金昌山といいます。鮮やかな朱塗りの門から「赤門さん」の愛称で親しまれ、犀川をのぞむ寺町台の寺院群の一角に静かにたたずみます。子育鬼子母神を祀ることで知られ、子宝・安産・子どもの健やかな成長を願う人々が古くから足を運んできました。金沢の三寺院群のひとつ、寺町寺院群を歩くなかで訪れたい、庶民の信仰に根ざしたお寺です。
見どころ
- ●「赤門さん」と呼ばれる朱塗りの山門
- ●子育鬼子母神を祀るお堂と子宝・安産の信仰
- ●羽咋・妙成寺を旧本山とする日蓮宗の寺格
- ●室生犀星の生母ゆかりという文学的背景
歴史・背景
寺伝によれば1644年(正保元年)に開かれたと伝えられ、旧本山は羽咋市の日蓮宗名刹・妙成寺にあたります。加賀藩の城下町づくりのなかで、防衛と信仰の拠点として寺院が寺町台に集められた歴史を背景に、この地に根を下ろしました。金沢が生んだ文豪・室生犀星の生母ハルが、かつて興徳寺に寺籠もりしていたと伝えられ、近代文学ゆかりの地としての一面も持っています。
アクセス
金沢市寺町五丁目、犀川の南側に広がる寺町台に位置します。JR金沢駅からはバスで広小路・寺町方面へ向かうのが便利で、近江町市場や香林坊など中心部からもアクセスしやすい場所です。にし茶屋街や犀川大橋からも徒歩圏内で、周辺の寺院とあわせて散策できます。詳しい参拝時間や御祈祷の受付は公式情報でご確認ください。
ベストシーズン
犀川沿いの桜が彩る春や、寺町台の緑がまぶしい初夏が散策に心地よい季節です。子宝・安産の祈願は思い立ったときが良いとされますが、静かに手を合わせたいなら人出の落ち着いた平日の朝がおすすめです。
地図
36.5530, 136.6505 · Wikidata
モデルコース
- 1犀川大橋を渡り寺町台の寺院群へ入る
- 2赤門をくぐって興徳寺を参拝し鬼子母神に祈願
- 3寺町通りに並ぶ古刹を歩いてめぐる
- 4にし茶屋街で加賀の風情を楽しんで締めくくる
豆知識
💡 赤い門が目印の「赤門さん」の呼び名は、地元の人々に長く親しまれてきた証です。祀られる鬼子母神はもともと子を奪う鬼神でしたが、仏に諭されて子どもと安産を守る神へと転じたと伝えられ、近年では不妊に悩む人の祈祷も行われています。
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