
概要
鞆の浦(とものうら)は、広島県福山市の沼隈半島南端にひらける港町です。備後灘に面し、干満の潮の流れが行き交う要衝として古くから栄えました。近代的な港湾整備が進んだ現在も、常夜燈や雁木、波止といった江戸期の港湾施設がひとそろい残る全国でもまれな景観をとどめ、湾内に浮かぶ島々とあいまって瀬戸内らしい穏やかな眺めが広がります。国の名勝であり、日本遺産にも認定された歴史景観の町として、旅する人を惹きつけてやみません。
見どころ
- ●港のシンボルである常夜燈と、船着き場の雁木・波止が残る江戸期の港湾景観
- ●円弧を描く独特の湾のかたちと、備後灘に浮かぶ島々の穏やかな眺め
- ●重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた鞆町の古い町並みと寺社
- ●「崖の上のポニョ」の構想地として知られる港町の情緒
歴史・背景
鞆の浦は「鞆の津」とも呼ばれ、潮待ちの港として太古から人と物が集まってきました。円弧を描く独特の港のかたちは近代以降も守られ、湾を囲む町並みには古い寺社や商家が数多く残ります。2017年11月には、福山市鞆町の伝統的建造物群保存地区として約8.6ヘクタールが国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれました。港とその周辺は瀬戸内海国立公園の一部をなし、2007年には港湾が日本の歴史的自然の百選に、町が景観の百選に選ばれるなど、歴史と自然が重なりあう価値が高く評価されています。
アクセス
所在地は広島県福山市鞆町。座標はおおむね北緯34.38度、東経133.38度で、沼隈半島の南端にあたります。JR福山駅からは南へおよそ14キロ、路線バスなどで港のある鞆地区へ向かうのが一般的です。町なかは道が狭く歩いて巡るのに向いています。最新の便や運行時刻は公式情報で確認を。
ベストシーズン
潮風が心地よい春と秋がとくに歩きやすく、常夜燈まわりの散策や海辺の眺めを気持ちよく楽しめます。夏は港のにぎわいと海の色が映え、冬は澄んだ空気に瀬戸内の島影がくっきり浮かびます。夕暮れどきは常夜燈に灯がともり、港町ならではの情緒が深まります。
地図
34.3808, 133.3800 · Wikidata
モデルコース
- 1福山駅から鞆地区へ移動し、まずは港のシンボル常夜燈で記念の一枚を
- 2雁木や波止が残る港の周りを歩き、円弧を描く湾のかたちを眺める
- 3古い商家や寺社が並ぶ伝統的建造物群保存地区の路地をゆっくり散策
- 4海辺で真鯛など瀬戸内の海の幸を味わい、夕暮れの常夜燈で一日を締めくくる
豆知識
💡 2008年に公開された宮崎駿監督の映画「崖の上のポニョ」が構想された地としても知られ、映画やドラマのロケ地にたびたび用いられてきました。周辺の海は真鯛(まだい)漁でも名高く、旬の海の幸を味わえる港町でもあります。
周辺の観光スポット
みんなのクチコミ0
まだクチコミがありません。最初の投稿をしてみませんか?