概要
荘福寺(しょうふくじ)は、岐阜県養老郡養老町にたたずむ臨済宗南禅寺派の寺院です。山号を久昌山といい、薬師如来を本尊とします。戦国時代に多芸郡を治めた丸毛氏の菩提寺として知られ、静かな境内には武家の記憶が色濃く残ります。観光地化されすぎていないぶん、養老の里を歩く途中でふらりと立ち寄り、古刹らしい落ち着いた空気に身をゆだねられる場所です。
見どころ
- ●丸毛氏歴代21代の墓と位牌が並ぶ、武家の菩提寺らしい荘厳な一角
- ●岐阜県文化財に指定された小笠原長清の漆骨蔵器という貴重な寺宝
- ●「姥石」の怪異伝説など、土地に根づいた物語を感じられる境内
- ●薬師如来を本尊とする臨済宗南禅寺派・久昌山の静かなたたずまい
歴史・背景
正確な創建年は伝わっていませんが、鎌倉時代の武将・小笠原長清が鎌倉幕府の許可を得て建立したと伝えられています。貞治2年(1363年)には長清の子孫にあたる丸毛兼頼によって中興されました。応仁2年(1468年)、京にあった小笠原長清の墓所・長清寺が焼失した際、丸毛長照が長清の遺骨を当寺へ分骨して葬ったといいます。元禄期に火災で一部を失いながらも再興を果たし、昭和9年(1934年)の牧田川改修工事にともなって現在地へ移されました。境内には丸毛兼頼から三郎兵衛に至る21代の墓や歴代の位牌が守り継がれています。
アクセス
所在地は岐阜県養老郡養老町。滝や公園で知られる養老の一帯にあります。公共交通なら養老鉄道の最寄り駅からタクシーや路線バスを乗り継ぐ形が便利で、車の場合は大垣方面から国道・県道を経てアクセスできます。細い道が続く区間もあるため、参拝前に経路と駐車の可否を確認しておくと安心です。拝観の受け入れ状況は寺の都合により変わるので、訪問時は公式情報で確認をおすすめします。
ベストシーズン
新緑がやわらかな春から初夏、そして紅葉に彩られる秋は、静かな山寺の風情がいっそう深まります。夏は木立の緑陰が心地よく、冬は澄んだ空気のなかで凛とした境内を味わえます。四季それぞれに違った趣があり、人混みを避けてゆっくり過ごしたい旅にぴったりです。
地図
35.3088, 136.5533 · Wikidata
モデルコース
- 1養老の里に到着し、まずは荘福寺へ。山号「久昌山」の扁額を仰ぎながら参拝する
- 2境内をめぐり、丸毛氏歴代の墓や位牌に手を合わせて武家ゆかりの歴史に触れる
- 3姥石伝説など寺に伝わる逸話に思いを馳せ、静かな時間を過ごす
- 4参拝後は養老の滝や養老公園まで足をのばし、自然と名水の里を楽しむ
豆知識
💡 当寺には小笠原長清の遺骨を納めた骨器が伝わり、漆骨蔵器として岐阜県の文化財に指定されています。また境内には、夜ごと奇声を上げたという「姥石」の伝説が残り、寺に滞在した清巌正徹が歌を詠んで刀を当てたところ怪異がやんだと語り継がれています。
周辺の観光スポット
みんなのクチコミ0
まだクチコミがありません。最初の投稿をしてみませんか?