
概要
朝日ダムは、岐阜県高山市を流れる木曽川水系飛騨川に築かれた、高さ87.0メートルの重力式コンクリートダムです。中部電力が管理する発電専用のダムで、コンクリートの自重で水圧を受け止める重厚な堤体が特徴。飛騨川流域一貫開発計画の第一弾として、飛騨川筋では初めての大規模ダム式発電所として建設され、この川に本格的なハイダムの時代をもたらした先駆けでもあります。ダムがつくり出す人造湖は朝日貯水池と呼ばれ、標高およそ846メートルの高地に広がる山上の水辺が、飛騨の澄んだ空気とともに旅人を迎えます。
見どころ
- ●高さ87.0メートルの重厚な重力式コンクリートダムの堤体
- ●飛騨川で最初のハイダムという歴史的な先駆けの存在感
- ●標高およそ846メートルの高地に広がる朝日貯水池の水辺
- ●秋神ダムと貯水を融通し合う流域一貫開発の工夫
歴史・背景
着工は1946年で、戦後の復興を電力で支えようとする時代の要請のなかで計画されました。朝日ダムは飛騨川流域一貫開発計画の第一歩に位置づけられ、飛騨川に築かれた最初のハイダムとして、その後に続く一連の発電ダム群の道を切り開きました。特徴的なのは、同時進行で建設された秋神川の秋神ダムと貯水を融通し合うしくみで、二つのダムの水をうまく使い分けることにより、飛騨川下流の水力発電所が渇水期でも発電能力を保ち、さらに高められるよう工夫されています。
アクセス
岐阜県高山市に位置し、北緯およそ36.08度・東経およそ137.41度、標高はおよそ846メートルの山間部にあります。飛騨川に沿った山道を通ってアクセスする形になり、公共交通は限られるため自動車での来訪が便利です。高地ゆえ冬季は積雪や凍結が想定されるので、季節に応じた装備と道路情報の確認を心がけましょう。見学範囲や立ち入りの可否は時期によって変わることがあるため、詳細は公式情報で確認を。
ベストシーズン
標高846メートルの高地にあるため、夏でも比較的涼やかで、新緑から紅葉までの季節が特に美しく感じられます。秋には周囲の山々が色づき、朝日貯水池の水面とあいまって落ち着いた山上の絶景が広がります。冬は雪が深くなるので、訪れる際は積雪状況をよく確かめてください。
地図
36.0764, 137.4122 · Wikidata
モデルコース
- 1飛騨川沿いの山道をたどって朝日ダムへ到着
- 2重力式コンクリートの堤体を間近に眺めてスケールを体感
- 3朝日貯水池の水面と飛騨の山並みを撮影
- 4秋神ダムとの水の融通など流域開発の歴史に思いを巡らせて次の目的地へ
豆知識
💡 朝日ダムがつくる人造湖には特別な通称はなく、そのまま朝日貯水池と呼ばれています。飛騨川で最初のハイダムという先駆けでありながら、秋神ダムとペアで水をやりくりする「二つで一つ」の発想が、この地の電力を長く支えてきました。
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