概要
久昌寺(きゅうしょうじ)は、岐阜県飛騨市宮川町巣納谷にある曹洞宗の寺院です。山号は瑞龍山、本尊に釈迦如来を祀ります。本尊とは別に聖観音菩薩が安置され、飛騨三十三観音霊場の20番札所として巡礼者を迎えてきました。飛騨の北部、山あいの静かな集落にたたずむ小さな禅寺で、素朴な信仰の風景がいまも残ります。
見どころ
- ●飛騨三十三観音霊場20番札所として祀られる聖観音菩薩
- ●7年ごとに開帳される秘仏・阿弥陀如来と、火難・盗難を免れたという言い伝え
- ●明治22年(1889年)に再建された、素朴で落ち着いた曹洞宗の堂宇
- ●巣納谷白山神社の神宮寺に始まる、真言宗から禅寺へと移り変わった歴史
歴史・背景
創建の年代は明らかではありませんが、もとは巣納谷白山神社の神宮寺として営まれた真言宗の寺だったと伝わります。江戸時代に入って無住となり衰えたものを、高山の素玄寺4世・柏峰対庭が明暦2年(1656年)に禅寺として再興しました。享和年間には住持の玉渕大龍が伽藍を整えます。しかし明治12年(1879年)に火災で焼失し、現在の堂宇は明治22年(1889年)に23世・大円研考によって再建されたものです。
アクセス
岐阜県飛騨市宮川町巣納谷、北緯36.4度・東経137.2度付近の山間部に位置します。飛騨市の中心部からは車での移動が基本となり、公共交通は便数が限られます。冬季は積雪があるため、参拝の際は道路状況を確認してから向かうと安心です。最新の交通・拝観情報は公式情報で確認をおすすめします。
ベストシーズン
新緑がまぶしい初夏や、山里が色づく秋がおすすめです。北飛騨は冬に雪深くなるため、雪見を楽しみたい人以外は春から秋の穏やかな季節が歩きやすいでしょう。7年ごとに開帳される秘仏の阿弥陀如来を拝したい場合は、開帳の時期を事前に調べておくとよいでしょう。
地図
36.4172, 137.1965 · Wikidata
モデルコース
- 1飛騨市中心部から車で巣納谷の集落へ向かう
- 2山あいにたたずむ久昌寺の境内で本堂に参拝する
- 3飛騨三十三観音霊場20番札所として聖観音に手を合わせる
- 4周辺の山里の風景を眺めながら、静かな禅寺の時間を味わう
豆知識
💡 秘仏の阿弥陀如来は、たびたびの火難や盗難を自ら免れたと語り継がれ、地元の人々の厚い信仰を集めてきました。7年に一度だけ扉が開かれる秘仏であり、その巡り合わせに立ち会えること自体が特別な体験といえます。
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