
概要
曲渕ダム(まがりぶちダム)は、福岡市早良区、二級河川・室見川水系の八丁川に築かれた水道用の重力式ダムです。1916年に着工し1922年に完成した歴史あるダムで、堤高は37.3メートル。市街地に近い早良区の山あいにありながら、集水面積約11.4平方キロメートルの水を集めて福岡の暮らしを支えてきました。派手な観光施設ではなく、100年以上前の水インフラを今に伝える静かな土木遺産として味わうスポットです。
見どころ
- ●1922年完成、堤高37.3メートルの重力式ダム堤体
- ●室見川水系・八丁川に築かれた大正期の水道遺産
- ●集水面積11.4平方キロメートルの静かな山あいの貯水池
- ●1990年の基礎改良を経て今も現役で運用される姿
歴史・背景
着工は大正5年(1916年)、竣工は1922年で、福岡の近代水道を支えるために建設されました。満水時にはおよそ19ヘクタールの土地を湛水し、約142万立方メートルの水を蓄える能力を持ちます。1990年には地盤(基礎)の改良工事が行われ、古いダムでありながら現役で運用が続けられている点が大きな特徴です。大正期の水道事業がどのように都市の成長を支えたかを、現地の堤体そのものから読み取ることができます。
アクセス
所在地は福岡市早良区の山手側、座標はおよそ北緯33.50度・東経130.31度付近です。福岡市中心部から室見川沿いを西へさかのぼる方向にあたります。周辺は道が細い山あいのため、公共交通よりも車での訪問が現実的です。ダムの見学範囲や駐車の可否は管理状況により異なるため、訪れる前に最新の公式情報で確認することをおすすめします。
ベストシーズン
新緑がまぶしい初夏や、湖面と山肌が色づく秋が特に美しい季節です。冬は空気が澄んで堤体の輪郭がくっきりと見え、土木構造物としての表情を楽しめます。雨量の多い梅雨どきは水位が上がり、水を貯めるダム本来の姿を感じられますが、山道の状態には十分注意してください。
地図
33.4978, 130.3078 · Wikidata
モデルコース
- 1室見川沿いを西へさかのぼり山あいの曲渕エリアへ向かう
- 2ダム堤体を眺め、大正期に築かれた土木構造をじっくり観察する
- 3湖面と周囲の山並みが織りなす静かな景観を撮影する
- 4周辺の自然を歩いたのち市街地へ戻り福岡の水の歴史に思いをはせる
豆知識
💡 堤高37.3メートル、集水面積11.4平方キロメートルという数字は、都市近郊の水道用ダムとしてはコンパクトな部類です。1916年の着工から数えて100年以上が経ち、1990年の基礎改良を経てなお使われ続けている点は、大正期のインフラが現代まで生き続ける稀有な例といえます。
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