
概要
鹿野川ダム(かのがわダム)は、愛媛県大洲市を流れる肱川水系肱川に築かれた高さ61メートルの重力式コンクリートダムです。洪水調節と発電を担う国土交通省直轄の多目的ダムで、堤体の長さは約168メートル。せき止められてできた人造湖は「鹿野川湖」と呼ばれ、山あいに広がる湖面と重厚なコンクリートの堤体が対をなす景観が印象的です。暴れ川として知られてきた肱川の水を治めるために生まれた施設で、四国の水と暮らしを支える存在として今も現役で働き続けています。
見どころ
- ●高さ61メートル・長さ約168メートルの重厚な重力式コンクリート堤体
- ●山あいに水をたたえる人造湖「鹿野川湖」の静かな湖面
- ●洪水調節と発電を担う多目的ダムとしての現役の姿
- ●肱川流域ならではの朝霧が織りなす幻想的な水辺の風景
歴史・背景
鹿野川ダムの建設は1953年(昭和28年)に着手され、1958年(昭和33年)に完成しました。集水面積は513平方キロメートルに及び、満水時には約232ヘクタールの土地を湛え、約4820万立方メートルの水をたくわえる能力を持ちます。完成から半世紀以上を経た2018年(平成30年)には大規模な改修が行われ、治水機能の強化が図られました。度重なる氾濫に苦しめられてきた流域の歴史を背景に、時代の要請に合わせて姿を整えてきたダムです。
アクセス
所在地は愛媛県大洲市、肱川の中流域にあたる山あいです。松山方面や大洲市街から国道197号などを経由して車で向かうのが一般的で、湖畔の道路沿いから堤体や鹿野川湖を望むことができます。公共交通の便は限られるため、自家用車やレンタカーの利用が現実的です。周辺は道が入り組む山間部なので、最新の道路状況やダム施設の見学可否については公式情報で確認してから訪れると安心です。
ベストシーズン
四季を通じて表情を変える場所ですが、湖面をわたる風がさわやかな新緑の初夏や、山肌が色づく秋は特に美しく感じられます。肱川流域は朝霧が名物として知られる土地柄でもあり、冷え込んだ朝には水辺に霧が立ちこめる幻想的な光景に出会えることもあります。降雨が続く時期は放流や増水で景色が大きく変わるため、訪問時期の天候は事前に確認しておくとよいでしょう。
地図
33.4503, 132.6856 · Wikidata
モデルコース
- 1大洲市街から肱川沿いに車を走らせ、中流域の鹿野川ダムへ
- 2堤体を望むポイントで61メートルのスケール感を体感
- 3湖畔の道から鹿野川湖の湖面と周囲の山並みを眺める
- 4帰路は肱川の下流・大洲方面へ下り川沿いの町を散策
豆知識
💡 鹿野川ダムがせき止める肱川は、河口の大洲・長浜方面で見られる「肱川あらし」という寒気が川を吹き下る現象でも知られる、個性豊かな川です。ダムがつくり出した鹿野川湖は、そうした肱川の水を上流でしっかりと受け止める要の一つ。61メートルという堤高は、山あいの谷を横切る壁として見上げると想像以上の迫力があります。
周辺の観光スポット
みんなのクチコミ0
まだクチコミがありません。最初の投稿をしてみませんか?