編集部の記事旅クチ編集部が各種情報をもとに作成・参考: Wikipedia・Wikidata ほか(CC BY-SA / CC0)
概要
新善光寺は、千葉県山武郡横芝光町篠本にたたずむ真言宗智山派の寺院で、殿谷山という山号をもちます。九十九里平野の内陸、田園と里山に囲まれた静かな環境にあり、地域では古くから信仰を集めてきた名刹です。宝暦12年(1762年)に築かれた石段を登った正面に、江戸時代中期建立の本堂が構え、境内には子安堂や大師堂が並びます。派手さはありませんが、時代を重ねた堂宇と巨木が織りなす落ち着いた佇まいが魅力で、静かに手を合わせたい旅人に向く場所です。
見どころ
- ●宝暦12年(1762年)に築かれた石段の先に建つ、江戸時代中期の本堂
- ●善光寺様式の銅造阿弥陀如来三尊像(千葉県有形文化財、13世紀後半と推定)
- ●弘法大師ゆかりと伝わる幹周り6メートル超の榧の巨木(町天然記念物)
- ●子安堂や大師堂が並ぶ、時代を重ねた静かな境内
歴史・背景
この寺は成田山新勝寺の中興一世貫首・照範が得度した寺として知られ、地域の真言宗信仰の拠点となってきました。本尊の銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像は善光寺様式の三尊像で、本体と台座はいずれも鋳銅製、表面に鍍金が施されています。中尊の裳裾背面と両脇侍の台座には「弘賢」の刻名が残り、年号こそありませんが、引き締まった頬や衣紋の表現から13世紀後半の造像と考えられ、千葉県の有形文化財に指定されています。
アクセス
所在地は横芝光町篠本(北緯およそ35.71度、東経およそ140.50度)で、九十九里平野の内陸部にあたります。公共交通での最寄り駅や本堂の拝観可否・時間などは変動することがあるため、参拝の際は事前に横芝光町や寺の公式情報で確認するのがおすすめです。
ベストシーズン
境内の榧の巨木が瑞々しい新緑をまとう初夏や、空気の澄んだ秋が静かな参拝に向きます。冬は人影も少なく、江戸期の堂宇をゆっくり眺められます。
地図
35.7053, 140.4972 · Wikidata
モデルコース
- 1宝暦年間の石段を登り、正面の本堂に参拝する
- 2子安堂・大師堂を巡り、真言宗の信仰の歴史に触れる
- 3前庭の榧の巨木を見上げ、弘法大師巡行の伝承に思いをはせる
- 4善光寺様式の本尊の由来を確かめ、静かな里の名刹をあとにする
豆知識
💡 前庭には、弘法大師がこの地を巡行した折に種子を蒔いたと伝えられる幹周り6メートルを超える榧(かや)の巨木があり、横芝光町の天然記念物に指定されています。
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